一般眼科
最近、パソコンやスマートフォンなどの普及により目を酷使したり、乾燥した室内に長時間いることで、目の表面を潤している涙が蒸発したり、分泌量が減って角膜が乾燥する、目に不快を感じるという人が増えています。
その結果、角膜に供給される酸素や栄養素が不足し、目の疲れやかゆみ、ゴロゴロとした異物感、充血といったトラブルを引き起こします。
こういった症状の原因の一つとしてドライアイがあります。
ドライアイとは、涙の質が少なくなったり、量は十分でも涙の質が低下したりすることにより、眼球の表面を潤す力が低下した状態です。そのため眼の表面に傷がつくことや、目に入ってきた細菌や花粉などの異物を涙ですぐに洗い流すことができなくなり、感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなります。
目が重い、目やにが出る、目がゴロゴロするなどのちょっとした不快感があればお気軽にご相談ください。
アレルギーとは、外から入ってくる異物に対して、体の免疫反応が過剰に起こることを言います。目のアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)としては、ダニ、カビ、動物の毛や花粉などが代表的ですが、コンタクトの長期使用や体調不良等でも起こります。アレルギーが原因となる結膜炎をアレルギー性結膜炎と言います。症状としては目やまぶたの掻痒感、充血を来たし、白っぽい目やにが出ます。
特に春先のスギ、ヒノキや夏のイネ科植物の花粉、秋のブタクサなどキク科植物の花粉による季節性のアレルギーでは、初期療法として飛散時期の2週間くらい前から抗アレルギー剤の点眼や内服を始めると、症状の悪化をより抑制しやすいと言われます。毎年同じ時期に症状を繰り返す方は、早めにご来院していただければと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ、明るさがわかる程度といわれています。その後、ものを見ることで視力は発達し、大体3~5歳くらいで視力は完成されます。しかし何らかの原因で視力が途中で止まってしまうことがあります。これを弱視といいます。弱視の原因として、斜視や屈折異常、先天性白内障等があります。
弱視は外見では分かりにくく、またお子さん本人が訴えることが難しいため、見過ごされやすく、なかなか気付くのが難しいのが現状です。また、視力の成長は8~10歳くらいまで止まってしまい、その後は成長しないと言われております。弱視を見逃さないために、3歳児検診があります。しかし、3歳児での視力検査は再現性が乏しいため、検診だけで弱視を判断するのは難しいのが実状です。
お子さんが目の向きに異常を感じたり、片目を隠すと怖がるようならば早めに御来院していただければと思います。
また近年、小児の近視が問題視されています。近視は一度進行してしまうともとに戻ることはありません。そのため近視の進行を軽減するには、小児への加療が必要となります。
当院ではマイオピンを用いた治療を行っております。興味がある方はスタッフにお声がけください。